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□制作ディレクターTによる、藤原ヒロシ新作アルバム「manners」ゆるっと解説 その3□

今日は発売日でした。一日で出会った様々な人たちが、みんな「ヒロシさんのアルバム、やってんだね」ってすごかった。
レーベルプロデューサー、ショップオーガナイザー、とあるレコードメーカのマネージメント部長、さっきまでいた渋谷のバーのマスター…

楽曲解説、つづけます。

tr.03 getting over you

自分も当時大好きだったヒロシさんの1stアルバム「Nothing Much Better To Do」からのセルフカバー曲。
数年前のヒロシさんライブパフォーマンスでも、ビートルズをマッシュアップしたようなアプローチで、実演していて、とても興味深いこの曲を、さあどのように仕上げていくか、というところで、前述のアレンジャーtasuku氏が、最初少しヴィンテージ背景寄りのアレンジデモを持ってきた。ヒロシさんは仮うたRECをしながら、もっと攻めた感じでもいいのでは、という提案があり、tasuku氏はさっそく、リズムパターンやコード進行までも積極的にアレンジを修正して更新アレンジを聴かせてくれた。そこはまさに、ヴィンテージな音色なんだけど、どこか手法が新しく、耳あたりのやさしいもの。
2013年度版にふさわしいニューバージョンが完成した。

tr.04 f.o.

先にリリースされていた「この先に」を制作していた2011年ごろに、既に進行していた楽曲。当時のミックス直前の状態は、シティーポップの香りがする、それはそれで素敵な状態だったが、
進行しているアルバムのニュアンスとすこしかけ離れた感じがあったため、リズムトラックやサイズの見直し、細かい精査を加えてこのように仕上がった。
この曲は、先行して進んでいたものなので、アルバム唯一ベースプレイが沖山優司氏、AOEQセッションからライブまでご一緒したベテランプレイヤーで、楽曲の足腰を支えてくれている。
そして、とても楽しかったのは、この曲、フルートをダビングしようという話になって、誰にオファーしようという時に、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦氏が、SMA原田さんを通じて「ヒロシさんの作品、ぜひやらせてください、フルートできます」と立候補してくれたこと。レコーディングの時間も、とてもアットホームで、谷中さんの、クールな中にかわいさを見せてくれるプレイが録ることが出来たと思います。